エキソニモの「猿へ」
2013年11月2日〔土〕~12月1日〔日〕
10:00-20:00
※11月19日〔火〕休館
※初日11月2日は18:00オープン(初日のみ入場無料)
◆会場
三菱地所アルティアム (イムズ 8F)
福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
>>アクセス
◆入場料
一般 400円(300円)、学生 300円(200円)
※( )内は前売り料金 / チケットぴあ
※アルティアムカード会員・イムズカード(三菱地所グループ CARD)会員無料
◆関連イベント
オープニングレセプション 《作家来場》
11月2日(土)18:30~20:00
※入場無料 予約不要
会場:三菱地所アルティアム
トークセッション「インターネットとアートと猿」
11月16日(土)
出演:エキソニモ, 家入一真, 渡邉朋也, 毛利慶吾
開場:18:00/開始:18:30
定員:50名
※予約不要、先着順
>>イベント詳細
Webの本質を表現し、ネットアートを拡張し続けるエキソニモの九州初個展!
エキソニモは、ネットが一般に普及し始めた1990年代から、いち早くインターネットそのものを素材として扱い、ユーモアのある切り口と新しい視点を備えた作品でネットアートを軸足に、メディアアートの領域を牽引してきた。その実験的な姿勢は国内外で高い評価を得ており、2006年、世界最大のメディアアート・フェスティバル「アルスエレクトロニカ」において《The Road Movie》がゴールデン・ニカ(大賞)を受賞。2010年、東京TDC賞では《ANTIBOT T-SHIRTS》がRGB賞を受賞している。
本展では、初期から現在までの代表作を含む作品を再構成し、新たな切り口からエキソニモの魅力に迫る。回顧展とも言える展示は全国初であり、貴重なアーカイブとしての鑑賞の機会となる。2010年代に、UstreamやTwitterなどのメディアが一気に普及し、技術が進化を続ける現在、彼らの作品も更なる深みへと移行している。本展では、過去・現在の作品を振り返りながら、テクノロジーの発達とともに躍進を続ける、エキソニモの全貌を体感いただきたい。
ユニークな視点で、「バーチャル」と「リアル」の齟齬を作品化する
エキソニモは、東京出身の千房けん輔と福岡出身の赤岩やえの二人によるアートユニットとして、自身のウェブサイト「http://exonemo.com」を拠点に活動している。二人は大学卒業後、1996 年にウェブサイト制作会社のアルバイトを行う中で、JAVA や HTML、CGI のプログラミングを書き、ウェブ上で作品を発表するところから作家としてのキャリアをスタートさせた。
作品によりコンセプトは異なれど、ネットで感じる違和感を批評的にかつユーモアを交えて表現してみせる姿勢は、いずれの作品にも共通する。美術館に展示したプロセスをオンライン中継した作品《Natural Process》は、バーチャルが現実世界に介入しているかのような奇妙な違和感を与え、《Object B》では、オブジェが自動操作する暴走したアバターとオンライン対戦することで、実の相手が見えないネットの性質を明らかにする。
また、《断末魔ウス》では、PC のマウスに魂が宿っているかのような精神性を宿した表現で、鑑賞者に衝撃を与え、ユーザーとコンピューターの関係性を問い直した。
エキソニモの代表作を含むアーカイブを振り返ることは、ネットとアートの関係を捉えながら、ネット時代における表現の可能性を知り、その先を進む手がかりとなるだろう。
exonemo(エキソニモ)
千房けん輔と赤岩やえによるアート・ユニット。インスタレーション、ソフトウェア、デバイス、ライブパフォーマンス、イベント・プロデュースなど、その活躍は多岐に渡る。近年の展示では、第7回ソウル国際メディアアートビエンナーレ」メディア・シティ・ソウル(2013)、「恵比寿映像祭」東京都写真美術館(2012)、「世界制作の方法」国立国際美術館(2011)、「The EyeWriter」山口情報芸術センター(2011)、「サイバーアーツジャパン─アルスエレクトロニカの30年」東京都現代美術館(2010)、「Ramdom access」など国内外の展覧会やフェスティバルに参加・受賞多数。2013年には東京都写真美術館にソフトウェア3作品が収蔵される。
http://exonemo.com/
関連イベント
トークセッション
「インターネットとアートと猿」
アート/ビジネス/生活全般、つまり「人生全域」に浸透し進化し続けるインターネット。
その激流の中をそれぞれのスタンスでもがく四者による初トーク顔合わせ。
現在開催中のエキソニモ個展を出発点としつつ、全員の共通項である「インターネット」を軸とした縦横無尽なトークを展開する予定。
猿って何だ?!
日 時:11月16日(土)
開 場:18:00 / 開 始:18:30
出演者:エキソニモ, 家入一真, 渡邉朋也, 毛利慶吾
会 場:デジタルハリウッド福岡校セミナールーム(イムズ11F)
定 員:50名 ※予約不要 定員に達し次第、受付終了とさせて頂きます。
エキソニモ(千房けん輔、赤岩やえ)
90年台のインターネット黎明期よりネットそのものを素材とした作品を作り続け、ネット上のみならず国内外で数々の展示やイベントに参加。ドークボット東京/IDPW/インターネットヤミ市などのオーガナイズも手がける。日本のネットアートの草分け的存在。
家入一真(連続起業家/Liverty代表/paperboy & co.創業者)
paperboy&co./CAMPFIRE/BASE/Livertyなど「起業は表現であり、会社は作品」であるとの理念から、数々の「ヒット作」を放ち続けるIT界のカリスマ起業家。アートやデザイン方面のバックグラウンドを持ちつつ、ジャスダック市場へ最年少で上場という輝かしい経歴も持つ。
渡邊朋也(山口情報芸術センター[YCAM]/IDPW正会員)
「思い出横丁情報科学芸術アカデミー」名義でのUSTREAM放送で注目され、以降、IDPW/インターネットリアリティ研究会/YCAMなどで活躍するメディアアート界の若手ホープ。豊富な知識と持ち前の美声によって、今回のトークセッションのモデレータ役を務める。
毛利慶吾(電通九州/元Web Designing編集者)
現存する唯一のWebデザイン系全国誌である「Web Designing」元編集者。長谷川踏太/横山裕一/エキソニモなど“キワモノ”クリエイターを担当する猛獣使いでもある。無駄に高い画才を忍ばせつつ、現在は電通九州勤務。
アクセス
三菱地所アルティアム(イムズ 8F)
福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
電話:092-733-2050
<地下鉄>
市営地下鉄空港線で「天神駅」下車
天神駅「13番出口」より徒歩約3分
<タクシー>
福岡空港から約30分
博多駅から約10分
主催:三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社
後援:福岡市、福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団
協力:九州大学 富松研究室, 九州大学 上岡研究室, 九州インターメディア研究所、デジタルハリウッド福岡校, NTTインターコミュニケーション・センター[ICC], 坂井洋右, 渡邉朋也, 九州ハートス, anno lab