<>about Natural Process English >> (注) 以下の説明は、「六本木クロッシング」展(@森美術館 2004.2.7~4.11)の時の文章です。現在は、展示の枠をはみ出して、絵画がGoogle社に納品されるという展開になっています。 == リアリティがリアルタイムにバーチャルする!? Natural Process (ナチュラルプロセス) とは、エキソニモ初の絵画作品“A web page”とそれを取り巻くシステムで構成されたインスタレーション。 インスタレーションの核となる絵画“A web page”は、「あるWebページ(*1)」を絵画に変換したものです。 つまり、Webページをウインドウごとそっくり描いた絵画!これは絵画作品である事に加えて、“デジタル・オブジェクトのアナログ化”または、“インターネットの風景画”であるとも言えます(Window=窓だし!)。 NPのシステムは、美術館に設置された絵画作品をWebカメラで撮影してインターネットに送信するという仕組みです。このシステムで何が起きてるかと言うと・・・ [Webページがアナログ(絵画)に変換され]→[美術館にインストールされ]→[展覧会という場の空気を通して]→[再びデジタルに変換され]→[インターネットに送信される]、Webから来てWebに戻っていく、おそらく世界一遠回りなややこしいプロセス!! そして、間に美術館がはさまるという事で、この情報の流れは劣化するのか?発酵するのか!!!!!!? 実物のWebページの絵を実際に見に行く? 会場経由の「Webページ」をWebから開く? -- ナチュラルプロセス システム ズ-- Webページ +-------+ | | | | ビジュツカン +-------+ +---------------------------------+ | | | | | +--------------+ | +-------+->| | | コンバート | | | | +-------+ | | | | | | | | | | | <----- * ---+---| |---> | | | | カイガ | カメラ | | | +-------+ | +--------------+ | インター パソコン(イエ) | | ネット +---------------------------------+ *1 今回、絵のモチーフとしてWebサイト「Google.com」を選びました。Googleは、1998年にその当時迷走していたインターネットの世界にさっそうと登場し、以降インターネットのありかたを決定的に変えてしまった画期的な検索エンジンです。そんなGoogleに敬意を込めて、Webの風景の代表として選びました。Google Rocks!! *"Natural Process" および"A web page" は、Google Inc.とは一切関係ありません。 ■もともと、 2003年、広島で行われた展覧会の中でWebページのデッサン画を展示しようと計画したのがキッカケです。目的は、デジタルなオブジェクトを実物化してみたい!という単純な気分が一つ。そして、デッサンと言うとアートに密接に接続された「約束されたポジション」と言うか、芸術家のバロメータとしてよく語られる「技法」でもあるし、ちょうどいいわけだったのです、デジタル・イメージみたいな胡散臭いものとの相性が。 あと、デッサンがうまい人がコンピュータの画面を見たときに、どういう反応をするのだろうかと言う興味もありました。ボタンの量感は?なんて。。。 それは話だけで流れたんですが、今回、森美術館での展覧会の話があったとき、限られた制作費 * で何ができるかと考え、デッサンを油絵に置き換える事で、スケール的にも場所的にもぴったりとはまりそうなので実行してみることにしました。 実現にあたって、自身も画家として活動している稲垣真幸さんに協力してもらいました。 ■絵画中継 (終了しました) 絵画のWeb中継はここから見られます。 Web中継されるのは絵画だけではなく会場にいる観客も。 Webの風景の中に生身のニンゲンが割り込んだ(とけ込んだ?)映像を展覧会の期間中ネット配信!! 制作風景や美術館が閉まった後の深夜も中継!! 携帯からもスクリーンショットが見られます。 ■プロセスフロー ■クレジット |